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エッセイ:冬眠から目覚めて


    帯津良一著「生きるも死ぬも これで十分」を拝読して
                      
ときめいていらっしゃいますか?

 最近私はバイオリズムの高潮期のような健康度を感じています。肩こりもなく目もパッチリ開いて気力も満々。歯科治療による金属除去が大きな転機であることは否めませんが、この爽やかな元気さは50歳代でも体感したことがなく、まだまだ終末とは程遠い感じさえします。これは正に生命エネルギーが高まった状態なのでしょうか。
でも私はいつも我が家にいる3人の透明人間にこう言います。
「もう、いつ迎えに来てくれてもいいからね。よろしく。」と。

 人は誰でも目標を見失って自信を無くし、寂しくなったりかなしくなったり、ウツの症状が出たりすることがあります。ホリスティック医学の第一人者帯津良一氏は著書「生きるも死ぬもこれで十分」の中で述べています。
人は虚空から一人でやってきて、再び同じ場所へ一人で帰っていく存在ですから、心の奥底ではかなしみやさみしさをもち続けているのですと。そして生まれたら死に向かって生きるのですから、生老病死という旅を続けることになるのですと。
 
 これが人間なのですね。自分だけが特別に孤独なのではなく、みんな同じだと思えば素直に受け入れる気持ちになります。すると脳は安心して生命エネルギーを高めてくれるのです。

 でもいつも元気でいるわけではありません。時には辛い症状に落ち込み、嫌いな病院にかけこもうかと思い悩みながら朝を迎えると不思議に自然治癒力が働いてくれるのです。
どんな症状でも約3日から1週間すると完治します。するとまた他の原因で身体の部品が病んできます。どのような些細な部位でも、症状に良し悪しはなく辛いものです。特に人に言い難い部位だと一人で塞ぎ込んでしまいます。それでもその症状はずっと続くわけではありません。

 自然治癒力とは素晴らしいものです。帯津先生は著書の中でその正体は現状ではまだよくわかっていませんと述べています。
切り傷はもとより、手術をしたあとに傷がふさがるのも自然治癒力のおかげですが、その概念はやっと最近理解されるようになってきているようです。
 帯津先生は「場に備わった治癒力」と説明しています。ちょっと難しいですが、「ある物理的な量が、ある空間に連続して分布している状態」のことだそうです。人間の体も、さまざまな物理量が秩序をもって存在していますから、ひとつの場といえます。人体の場を生命場と呼ぶとすれば、病気は生命場の秩序が乱れることで引き起こされます。秩序が乱れると、それを元に戻そうとする力が働きますが、これが自然治癒力ですと説明しています。

 私の生命場は70歳に相応しい場で、さまざまな環境の影響で、秩序はしばしば乱れます。でも自然治癒力がその力を発揮してくれます。こんなに嬉しいことはありません。最近は感謝の連続です。

 今年の冬の寒さは例外で、身の置き所の無い日々を過ごしておりましたが、4月に入ると、人体の骨盤や肩甲骨も季節に順応して開き、啓蟄から目覚めた草や虫と同じように冬眠から目覚めた不思議な動きを感じ始めました。
身体が動くのです。そしてあれをしよう、これもしようと脳の動きも活発になるのです。一日家にいてもやることはたくさんあります。
 自分を見失うと、外に出たくなりますが、心が充実してくると日常生活の中に最高の場を見ることができます。それはひきこもりの場ではなく、創造力や行動力を湧き立たせてくれる場となります。それを目いっぱい高めて行動を起こすときの原動力にするのです。

 自分がどんどん変化していくのを感じます。そしてどこまで変わっていくのか、その自分を観察するのがワクワクします。そのトキメキはまた生命エネルギーを高めてくれるのだそうです。そして最高に高まった状態で虚空に飛び込みたいという人生設計を描いています。
 虚空には両親や夫、友人たちが待っていてくれます。再会も楽しみです。そう考えると、身体の不調もくよくよすることなく平安な心で受け止められるのではないかと、そして死のリハーサルとして日々の修行になります。

 一日一日を日めくりのごとく生きて、今を大事に完結に、そんな旅を心がけようと自分に言い聞かせました。
そして自分のラストシーンを思い描きながらも冬眠から覚めた私の身体は「ジャズを歌おう」と「タイ式ヨガ」の講座に申し込むべく往復はがきを投函していました。

                                       ゆう



参考資料:帯津良一著「生きるの死ぬも これで十分」
(株)法研出版
                         2012.4.8
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